2025/06/04

慶應大学環境情報学部AOと筑波大学情報学群メディア創成学類のACについて

私は2024年に高校三年生で,以下の大学に挑んだ

ここでは,合格した慶應・筑波について話そうと思ってた.でもすでにネット上には優良な合格体験記がたくさんある.それに今さら似たような話を重ねても,あまり意味がない気がした.じゃあどうすれば自分にしか出せない価値を届けられるのか?と考えた結果「そうだ,読んでくれた皆さんが私に質問してくれればいいんじゃないか!」と思いついた.

ということで…

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質問されたこと

自己推薦書について、色々調べているのですが抜粋が多くあり、実際に全文でどのような形式で書くのが良いか迷っています。書き方等が心配で、もし宜しければコツや体感したことがあれば教えていただきたいです。

筑波のことか慶應のことか,あるいはその両方かな.どちらにも通じると思う僕なりの考えを話してみますね.

まず大前提として,特に形式が厳密に指定されていない自己推薦書において「完璧なテンプレート」のようなものは存在しない,というのが僕のスタンスだった.ネットで絶対的な「正解」を探そうとするとかえって路頭に迷うかも.大事なのは自分だけの「正解」を自分自身で定義し,創り出すプロセスそのものなんじゃないかな,って思う.

ネットで見つかる多くの合格体験記に載っている形式はoccupiedな解で,誰かがすでに通った轍.それをただ真似するだけでは,なかなか自分のオリジナリティは伝わりにくい.僕はなんならそうした「よくある形式」を意識的に避けるくらいの気概でいたつもり.拠り所がなくて不安な状況だからこそ「どうすれば自分自身を『これで大丈夫だ』と納得させられるか」を深く考えるその思考の軌跡こそが,ユニークな自己推薦書に繋がるんだと信じている.

具体的な話をすると,筑波のAC入試では,たまにネット上で「自己推薦書は40ページ以上書いた」みたいな武勇伝を見かける.僕自身は19ページしかなくて,正直なところ「量足りてるかな…」とかなり心配だった.でも,結果は合格.僕よりさらに少ないページ数で合格した友人もいる.もちろん,量で熱意を示すというアプローチも一つの方策だと思うけど,この経験を通して「ページ数が多ければ良い,というわけでは決してない」と痛感した.むしろ,情報の密度や,伝えたいことが的確に伝わる構成の方がずっと重要だと思う.その結果ページ数が多くなるのは良いと思うけどね.

一方でSFCのAOの2000字では,志望理由,自己アピール,学習計画という複数の要素を,一つの流れの中に散りばめる必要がある.これを自然な文章に溶け込ませるのが僕には難しくて.なので,【志望理由】【自己アピール】【学習計画】と見出しを立てて,セクションを明確に分けた.これは,僕自身が思考を整理して書きやすくなるというメリットだけでなく,採点者にとっても論点がクリアになり,読みやすいだろう,という戦略的な意図も込めた.

まとめると,形式はあくまで自分の考えを伝えるための「器」であり,まずは自分が最も伝えたいこと,自分を最も魅力的に見せられる方法を突き詰めて,それに合わせて器をデザインしていくのが良いのだと思います.

質問,本当にありがとう.応援しています!